華氏 911 オフィシャルサイト : HERALD ONLINE
率直な感想は、「なんだ。今までネットで仕入れてきた情報とそんな変わってないじゃん」ってところ。
ネットでの情報収集方法が結構いい線いってることを変なところで再確認することになった。
唯一事実として目新しかったのは、前回の大統領選の不正疑惑について。
従兄弟がテレビ局で幅をきかせていたとか、父ブッシュの友人が司法の重鎮であったとか、ブッシュ陣営に様々な人が加担して裏から手を回していた可能性があるというお話。
ムーアの憶測も当然入ってるから、全部が全部そうだとは限らんが・・・まあでも多分そうなんだろうね(^^;)。
しかし、映像の怖さというかその効力をムーアはよく知ってるなあと思った。
編集の妙と言うか。
映像に記録されるのは事実であっても真実ではないということを上手く逆手に取ってる。
いや、ブッシュについての僕の見解はムーアさんとほぼ一緒なんだけどね。
でもムーアさんほどの変人ではないのも確か(^^;)!
映画の後半、イラクで息子を失った母親がホワイトハウスの前まで来て、初めて自分の怒りをぶつける対象を見つけるのね。
でそのときに、「みんな自分が全てを知ってると思ってるけど、本当は何も知っちゃいないんだ」みたいなことを言うの。
映画の中であの台詞が一番ココロに残ったし、「そのとおりだね」とも思った。
知ることは本当に大事だよ。
いいことも悪いこともショックなことも。
「知らない方が幸せだっていうこともある」なんて三流ドラマの台詞に出てくるけどあれは方便。
子どもは確かにそうかもしれないけど大人が知らないでいいことは何もない。
今のマスコミはそこを完全に勘違いしてるんだけど。
大の大人を子ども扱いしてる。
そして人間を根本的に信用していない。
で、知らないことによる全ての不利益は結局僕らがかぶらされるんだよね。
だから僕は、テレビや新聞のマスコミ報道については必ず距離を置いて見ることにしてる。
話がそれた。
映画の最後で、ムーアが「国が戦争を仕掛けるのは、自国の支配階級構造を維持させたいからだ」みたいなことを独白してた。
ここは激しく同意。
過去の歴史を遡ってみてもそうだし。
内患を逸らすための有効な手段であるのは確か。
人間の行動をみてもそうでしょ(^^;)?
自分の中に矛盾や問題を抱えてる人ほど周りに噛み付く。
問題解決を外に求めようとするからね(絶対根本的には解決しないんだけど)。
まして国自体が軍産複合体のアメリカが、戦争をしないでこれまでどおりのシステムを維持できるわけがない。
映画ではブッシュファミリーとオサマファミリーの深い繋がりを示唆していたけど、あれも至極当たり前の話。
表向き敵対している勢力同士の上層部は、実は繋がってるっていうのは鉄則中の鉄則です(^^;)。
国内を見回してもそうでしょ?
何かとは言いませんが。
それらに振り回されてしまう人々のやさしさと純粋さがやりきれない。
この映画については・・・・こんな感じでグダグダと色々書いたわけだけど、まあそれだけ書かせてしまう映画であることは確か。
機会があれば見てみてください。
そして、感じたこと、思うことが人それぞれであることを切に願います。
TBどもです。
これは、見てない人には勧めたくなるし、
見た人とは話をしたくなる映画ですよね。
確かに、事実と真実は違います、でも、
意見を誘導するのに嘘付く必要はない、
隠せば良いんだってのを思い知らされます。
いろいろな情報を隠さず提示して、意見を求める、
必要なことだと思いませんか?
一部の人には都合が悪いんだろうけど(^^)
TBありがとうございます。
この映画に限らず、万人に共通の価値観などありません。ムーアの価値観しかりです。
この映画に対する批評の一部に、「知っている人は知っていた情報を並べているだけ」とか、「ネオコンやユダヤの存在を意図的に隠している」というものがあります。
私はちょっと違うな、と思います。
「知る人ぞ知る」ってのは世の大部分が「知らされていなかった」ってことです。
それにムーアがユダヤやネオコン寄りではないことは著作を読めば分ります。
華氏911は反ブッシュの確信犯ですが、態度をあやふやにしながら的外れな批評を繰り返すメディアはフェアではありませんね。
>jwackyさん
コメントありがとうございます。
そうですね。
確かに、見た人にはどう感じ何を考えたかを聞いてみたくなりますね。
加えて、僕らはその「一部の人」が誰なのか、何故なのかに気をつけておかないといけないような気がします。
>SWANさん
アメリカの多くの国民が、未だにイラクと911の間に何らかの関係があると思っているというのは驚きですね。
マスコミメディアの責任は非常に重いです。
そしてそのことを指摘するムーア氏のような人の存在は必要なんでしょうね。
特に今のような時代は。
初めまして&トラバありがとうございました。
カヌです。
先日も友人と3時間ほどこの作品についてバトル(積極的意見交換?)しました。
見る人によって見方や感じ方の違いがはっきりすると思いました。
トラバをありがとうございました。
この映画、語ろうと思えば軽く1時間くらいモノ言いたくなるので、自分のBLOGにのっける文章では全然足りてないのですが、JIZOさんの感想にはかなり同意見が重なりました。
>>映像に記録されるのは事実であっても真実ではない
そう、それそれ。客観性がある反面、カメラマンの主観
で事実が切り取られたものが映像です。さらに編集が加わると、
そこには意味を伝えるための意図と演出が加わるわけで。
でもそれがない映像は、観ていてツライし(コドモの運動会のビデオを延々と4時間みせられるのが苦痛以外のなにものでも…)
いろんな面で、映像でモノを語る力業はすごいですね>
マイケル・ムーア。
>カヌさん
コメントありがとうございます。
3時間のバトルはすごい!
この映画はどちらかというと観客をひとつの目的へ収束させるよう意図して作られたものだと思いますが、それでも人によって見方や感じ方が違ってくるのは当然なんでしょうね。
長時間意見を言い合える友人をお持ちとは羨ましい限りです。
>tzuccaさん
コメントありがとうございます。
モンタージュという手法ですね。
結構この映画でも確信犯的にバイアスを掛けていた箇所がいくつか見受けられました。
演出というにはちょっと厳しいくらいの(^^;)。
自分と映画との距離の取り方が難しかったです。
TBありがとうございました。初めてお邪魔します。
イラク攻撃において様々なプロパガンダが流されました。生物化学兵器保有もそうですし、捕虜のなんとかさん(名前忘れました)の救出劇もそうだと思います。
マイケル・ムーアがこの映画でやっているのもブッシュ再選阻止を狙ったプロパガンダに近いような気がします。もちろん彼自身ウソはついていないと思いますが、かなりの憶測はあります。
まあ、毒を毒で制すつもりなのでしょうが、はたして成功するかどうか。
>ごく私的覚書さん
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、この時期にこの映画を公開するというのは、明らかに再選阻止を目的にしているんでしょうね。
おそらくムーアは、自分の持ちうる最大の武器を使って、何としてでもそれを達成させたいと願っているんでしょう。
その気概には敬服します。
自分の身が危険にさらされるであろうとわかっていても決して隠れませんから。
むしろ共和党大会にまで出向いている(^^;)。
憶測ですが、自分の作ったこの映画についても、彼はちゃんと責任を持つつもりなんだろうなと思っています。
TBありがとうございました。
ムーア監督の偏見が入ってますので、何処まで真実と言えるのか分かりませんが、大部分は本当なのでしょう。
それにしても、最後の息子を亡くした老夫婦、イラク民間人の話は重かった。
>月の風さん
コメントありがとうございます。
確かにムーアさんの手法や目的がどうであれ、アメリカとイラクとで実際に悲しんでいる人がいるのは事実です。
ここの部分は前提として押さえておかないといけないような気がします。
遅ればせながら、トラックバックありがとうございました。こちらからもTBさせて頂きました。
ここでも多くの方がコメントされていますが、ムーア監督を「偏っている」と言う方々がすごく多いことに、改めてメディアの洗脳力の強さを思い知らされました。先入観なしに見に行けば、あの映画がそんなに偏っているようには見えなかったのではないでしょうか?
この2年半というもの、ブッシュ政権寄りに極端に偏っていた米マスメディアの報道ぶりを多少なりとも知る者としては、ムーア監督のあの映画が「偏っている」とは到底言えないと思っています。比較の問題っていってしまえばそれまでですが。
日本のメディアも、見事にブッシュ政権寄りのアメリカのメディアに洗脳されてしまった、ということなのか・・・。
>ゆびとまさん
コメント、そして貴重なご意見ありがとうございます。
ゆびとまさんはマスコミ・メディアに関係されているようなので、日々実感されているとは思いますが、映画にしてもCMにしても新聞、雑誌にしても、世に流れてる様々な情報には、「偏っていない」モノなんて存在しないと僕は思っています。
もちろん程度の差はありますが。
マスメディアではありませんが自分でも映像を制作する身なので、その過程を思い返すと上記のことに帰結します。
制作者は必ず自分の立ち位置を決めてから、ある目的を持って記事や映像を作りますからね。
そうでないと内容が支離滅裂なものになって途中で空中分解しかねない。
なので、「偏ってるか偏ってないか」で考えると、当然「ムーアさんは偏っている」ということになります(^^;)。
なんだか揚げ足を取るようで恐縮ですが、でもこの部分はとても重要なことだと思っています。
事実と、自分にとっての真実は違うということです。
よくも悪くもそういうことだと思います。
なので、同時に、ブッシュはYesかNoかと聞かれれば僕は即座に答えますよ。
僕にとってはNo!であると。
僕は実際にアメリカ本土で暮らしているわけではないので、ブッシュについてのYes.No.は、結局マスコミやネットやこういう映画で流れてくる様々な「偏っている」情報からでしか判断できません。
実際に自分の目でアメリカの現状を見ていませんから。
そういう意味では、僕にとっては実体のないバーチャルな論議なのかもわかりません。
大切なのは、「偏っているか偏っていないか」ではなくて、次々に流れてくる何らかの目的を持った情報から、「自分やその周りにとっての真実」を見抜こうとすることではないかと考えています。
ご意見に感謝します。
初めまして、映画批評の掲示板(TB?)に来るのは初めてなのですが、とても面白い事が書かれていたのでコメントさせて頂きたいと思います。
ゆびとまさんのおっしゃる事、もっともだと思います。
jizoさんのご指摘の通り、これが「映画」である以上、まとまりを持たせるため多少の偏りがあるのも事実です。私も少ない数ですが論文を書く上で実感するところです。
しかし、 ・自らは自由を広める国とする ・恐怖を煽る ・攻撃対象は悪の枢軸、又は只の自由を憎むテロリストと決めつけ、それを連呼し、人を殺す罪悪感を捨てさせる ・抽象的表現等で人々を事実から遠ざける
等、これらはもはや「偏見」を通り越し、明らかに悪質な「洗脳」に近いやり方です。移民の国である以上これらを鵜呑みにしてしまう人もいるようですし・・・(T_T)シクシク
個人的にはムーア監督の方がある意味良心的で事実に近い様な気がしました。ベタなところもありますが社会に一石投じる事のできる良い映画なのでは?と思います。
長々と失礼いたしました<(_ _)>
>弁当さん
コメントありがとうございます。
そうですね。
ゆびとまさんも、ムーアさんが完全に「偏っていない」とは言っていない。
あくまで程度の問題でおっしゃっていたのだと思います。
というか、そういうのもわかってた上で、僕が揚げ足取りをしただけなんです。
ゆびとまさんには大変申し訳なかったですが(^^;)。
あそこで僕が敢えて言いたかったのは別軸のお話です。
僕が懸念しているのは、アメリカの件もそうなんですが、実は日本も同じような状態になってやしないか?ということなんです。
「意図的でない情報はない」というのが僕の持論なんですが、多くの日本人が「テレビや新聞の伝える情報は基本的に正しい」と考えている限り、その危険性は非常に高いと思っています。
別にマスコミが「事実と異なる情報を流している」と言ってるわけではないんです。
「敢えて流さない」というのも一つの手ですから。
少なくとも意図を持って選んではいるはずです。
民主主義と正義の国のアメリカでさえああいう状況なのですから、日本がそうでないとは言い切れません。
他の国から、「バッカだなあ日本人。全然気づかないでやんの!」なんて僕は言われたくないです。
ちなみに、僕はなんだかんだ言いながらブッシュの言うことよりムーアさんの指摘する情報の方を基本的には信用しています。
理由はこのコメントページに書いてあるとおりです。
そして、ブッシュに対する本音は以下の通り。
http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=132758&cmd=show&num=2002090911031579936&log=2004230214&word=%83u%83b%83V%83%85
http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=132758&cmd=show&num=2004091051094742068&log=2006590250&word=%83u%83b%83V%83%85
2年前から変わってなかったみたいですね・・・(^^;)。
jizoさん、丁寧なリプライ、ありがとうございます。十分ご承知とは思いますが、私が驚いたのは、ドキュメンタリー映画を「偏っている」と多くの人が言う不自然さ。映画に主観が入らないワケがないのに、多くの人がそのことをわざわざ言葉に出して確認しないとあの映画を論評しちゃいけないような気にさせられていることの恐さを感じたからでした。
jizoさんが触れられたテーマについては、何度かエントリを立てています。よろしければ、ゆびとまのブログで「マスメディアとブログ」分類の記事をご覧ください。
最新のエントリのみ、トラックバックさせていただきます。
>ゆびとまさん
わはははは。
拝見しましたよ。
見応えあって面白かったです。
メディアリテラシーと言うんですね。
こういう考え方って。
勉強になりました。
ありがとうございます。
この件については今度まとめて記事にさせていただきます。
はじめまして。TBありがとうございました。普段から映画をたくさん見ているわけではないんですが、今回のこの映画にはとても考えさせられるものがたくさんありました。いろいろな考えがあるでしょうが、一人でも多くの人に見てもらいたいです。
Posted by: jellybelly : 2004年09月15日 14:48>jellybellyさん
コメントありがとうございます。
僕も同じ気持ちです。
どう見るかはそれぞれですが。