先日の「映画雑感」で、非常に興味深いコメントのやりとりをしたので、記事として報告しておきます。
以下は上記コメント後半部分の抜き書きです(ゆびとまさん、弁当さん、勝手に再掲させていただいております。趣旨をご理解の上ご容赦ください)
遅ればせながら、トラックバックありがとうございました。こちらからもTBさせて頂きました。
ここでも多くの方がコメントされていますが、ムーア監督を「偏っている」と言う方々がすごく多いことに、改めてメディアの洗脳力の強さを思い知らされました。先入観なしに見に行けば、あの映画がそんなに偏っているようには見えなかったのではないでしょうか?
この2年半というもの、ブッシュ政権寄りに極端に偏っていた米マスメディアの報道ぶりを多少なりとも知る者としては、ムーア監督のあの映画が「偏っている」とは到底言えないと思っています。比較の問題っていってしまえばそれまでですが。
日本のメディアも、見事にブッシュ政権寄りのアメリカのメディアに洗脳されてしまった、ということなのか・・・。
Posted by: ゆびとま : 2004年09月08日 06:11
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>ゆびとまさん
コメント、そして貴重なご意見ありがとうございます。
ゆびとまさんはマスコミ・メディアに関係されているようなので、日々実感されているとは思いますが、映画にしてもCMにしても新聞、雑誌にしても、世に流れてる様々な情報には、「偏っていない」モノなんて存在しないと僕は思っています。
もちろん程度の差はありますが。
マスメディアではありませんが自分でも映像を制作する身なので、その過程を思い返すと上記のことに帰結します。
制作者は必ず自分の立ち位置を決めてから、ある目的を持って記事や映像を作りますからね。
そうでないと内容が支離滅裂なものになって途中で空中分解しかねない。
なので、「偏ってるか偏ってないか」で考えると、当然「ムーアさんは偏っている」ということになります(^^;)。
なんだか揚げ足を取るようで恐縮ですが、でもこの部分はとても重要なことだと思っています。
事実と、自分にとっての真実は違うということです。
よくも悪くもそういうことだと思います。
なので、同時に、ブッシュはYesかNoかと聞かれれば僕は即座に答えますよ。
僕にとってはNo!であると。
僕は実際にアメリカ本土で暮らしているわけではないので、ブッシュについてのYes.No.は、結局マスコミやネットやこういう映画で流れてくる様々な「偏っている」情報からでしか判断できません。
実際に自分の目でアメリカの現状を見ていませんから。
そういう意味では、僕にとっては実体のないバーチャルな論議なのかもわかりません。
大切なのは、「偏っているか偏っていないか」ではなくて、次々に流れてくる何らかの目的を持った情報から、「自分やその周りにとっての真実」を見抜こうとすることではないかと考えています。
ご意見に感謝します。
Posted by: jizo : 2004年09月08日 13:40
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初めまして、映画批評の掲示板(TB?)に来るのは初めてなのですが、とても面白い事が書かれていたのでコメントさせて頂きたいと思います。
ゆびとまさんのおっしゃる事、もっともだと思います。
jizoさんのご指摘の通り、これが「映画」である以上、まとまりを持たせるため多少の偏りがあるのも事実です。私も少ない数ですが論文を書く上で実感するところです。
しかし、 ・自らは自由を広める国とする ・恐怖を煽る ・攻撃対象は悪の枢軸、又は只の自由を憎むテロリストと決めつけ、それを連呼し、人を殺す罪悪感を捨てさせる ・抽象的表現等で人々を事実から遠ざける
等、これらはもはや「偏見」を通り越し、明らかに悪質な「洗脳」に近いやり方です。移民の国である以上これらを鵜呑みにしてしまう人もいるようですし・・・(T_T)シクシク
個人的にはムーア監督の方がある意味良心的で事実に近い様な気がしました。ベタなところもありますが社会に一石投じる事のできる良い映画なのでは?と思います。
長々と失礼いたしました<(_ _)>
Posted by: 弁当 : 2004年09月10日 16:20
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>弁当さん
コメントありがとうございます。
そうですね。
ゆびとまさんも、ムーアさんが完全に「偏っていない」とは言っていない。
あくまで程度の問題でおっしゃっていたのだと思います。
というか、そういうのもわかってた上で、僕が揚げ足取りをしただけなんです。
ゆびとまさんには大変申し訳なかったですが(^^;)。
あそこで僕が敢えて言いたかったのは別軸のお話です。
僕が懸念しているのは、アメリカの件もそうなんですが、実は日本も同じような状態になってやしないか?ということなんです。
「意図的でない情報はない」というのが僕の持論なんですが、多くの日本人が「テレビや新聞の伝える情報は基本的に正しい」と考えている限り、その危険性は非常に高いと思っています。
別にマスコミが「事実と異なる情報を流している」と言ってるわけではないんです。
「敢えて流さない」というのも一つの手ですから。
少なくとも意図を持って選んではいるはずです。
民主主義と正義の国のアメリカでさえああいう状況なのですから、日本がそうでないとは言い切れません。
他の国から、「バッカだなあ日本人。全然気づかないでやんの!」なんて僕は言われたくないです。
ちなみに、僕はなんだかんだ言いながらブッシュの言うことよりムーアさんの指摘する情報の方を基本的には信用しています。
理由はこのコメントページに書いてあるとおりです。
そして、ブッシュに対する本音は以下の通り。
http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=132758&cmd=show&num=2002090911031579936&log=2004230214&word=%83u%83b%83V%83%85
http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=132758&cmd=show&num=2004091051094742068&log=2006590250&word=%83u%83b%83V%83%85
2年前から変わってなかったみたいですね・・・(^^;)。
Posted by: jizo : 2004年09月10日 18:14
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jizoさん、丁寧なリプライ、ありがとうございます。十分ご承知とは思いますが、私が驚いたのは、ドキュメンタリー映画を「偏っている」と多くの人が言う不自然さ。映画に主観が入らないワケがないのに、多くの人がそのことをわざわざ言葉に出して確認しないとあの映画を論評しちゃいけないような気にさせられていることの恐さを感じたからでした。
jizoさんが触れられたテーマについては、何度かエントリを立てています。よろしければ、ゆびとまのブログで「マスメディアとブログ」分類の記事をご覧ください。
最新のエントリのみ、トラックバックさせていただきます。
Posted by: ゆびとま : 2004年09月11日 08:16
以上です。
で、ゆびとまさんからトラックバックしていただいた記事は下記のとおり。
僕にとって今回のやりとりは、情報の扱い方や自分の立ち位置について色々考えさせてくれるものでした。
マスコミとの付き合い方もそうですね。
少し書き足したいこともありますが、それについてはまたおいおい記事にしていこうかと思っています。
ところで皆さんはどう思われましたか?
このやりとりについて。
ちなみに、メディアリテラシーとは
IT用語辞典 e-Words : メディアリテラシーとは 【media literacy】 ─ 意味・解説
ということらしいですが・・・。