とは言え、東京や大阪近辺以外ではなかなかお目にかかる事はないだろうね。
ホームレスが街頭に立って販売してる雑誌だから。
ここで重要なのは、「提供するのは仕事であって救済ではない。ホームレスの人々は質の高い雑誌を売る仕事で収入を得るべきであり、『同情による購入』の売り上げであってはならない」という部分だろう。
その新宿南口で、おじさんから200円でBIG ISSUEを買い、そこでしばらくのあいだ立ち話をした。
こぎれいな服装。
ひげもきれいに剃ってある。
ホームレスと言われなければ誰も気づかないだろう。
話し方もとても柔らか。
ちょっとどもりながらも僕の聞いた事に対してとても丁寧に説明してくれる。
200円のうち、収入になるのは110円。
一日平均40冊ぐらい売れるが、多いときは80冊を超えることもあると。
それまで大阪にいたが、体を壊して7月から再び東京でBIG ISSUEを販売し始めたという。
それと・・・これは素晴らしい偶然だったが・・・今売ってる第19号の巻末に、自分のことが紹介されてるとのこと。
ページをめくってみると、なるほど、1ページ全体を使って一人の販売員の紹介記事が綴ってある。
そこに大きく載ってる写真は、まぎれもなく今、僕の前にいる人だった。
大船夏雄さん・・・記事にはそう出ていた・・・はちょっと恥ずかしそうに、しかし全く屈託のない笑顔を見せてくれた。
あ〜僕はこの人となら多分友達になれるな。
直観的にそう思った。
しかし・・・う〜む。
なんだろう。
なんでこの人はホームレスなんだろう。
考えれば考えるほどわからなくなってくる。
この人と僕の差はなんだ?
そう考えると頭が混乱してくる。
・・・続く。