ALWAYS 三丁目の夕日
なんか懐かしそうな映画だなと思って、最近できたコンプレックスシアターに寄って来た。
映画自体は可も無く不可も無くと言ったところだろうか。
気になるのは登場人物の演技がゆるゆるな部分。
特に吉岡の演技が見てられない。
タイミングが気持ち悪い(^^;)。
「北の国から」とかは違和感無く見てたんだけどなあ・・・。
何でだ?
監督や演出家の演技指導がちゃんと行き届いてなかったんだろうか?
子役たちの演技にも限界感じたし。
仕方ないけど。
でもこの辺りは映画の核となるエピソードの人たちだから・・・ちょっと残念。
で、ロクちゃん役の北堀真希はいい感じだったな。
田舎の女の子って感じで。
元気があってかわいいね。
薬師丸ひろ子は・・・まあマイペース。
「1リットルの涙」の母親役の方が合ってる気がするけど。
三浦友和もちゃんと映画の押さえになってる。
観てて安心できる演技と言うか。
こういう役者がいるのといないのとでは映画全体の出来が違ってくるんだよね。
そういうのがわかる年になった(^^;)。
映画自体のストーリーは取り立てて何があるってわけじゃない。
観客を泣かそう泣かそうとする部分もあるが、演出的(演技的?)に俺はイマイチでした。
小雪の透明な指輪のシーンにはグッときたけど・・・。
舞台は昭和30年代の東京でしょうか?
下町に暮らす人たちの、小さなエピソードを集めた映画。
この映画のポイントは、「昭和のこの時代を、懐かしむことができるか、できないか」ってところだと思う。
俺はこの部分で中途半端だったかもしれないな。
映画のストーリーに引き込まれていく瞬間に、懐かしいものをスクリーンで見て「あ、そういえばこんなのあったなあ」なんて結局素の自分に引き戻されちゃうんだよね。
そういうことが映画を観ていて何回もあった。
ストーリーを追うのに重点を置くのか、昔を懐かしむことに重点を置くのか。
観客によっては俺みたいにどっちつかずになっちゃう。
氷屋とかタバコ屋とか駄菓子屋の当テモンとか力道山とか・・・映画自体が昭和のオブジェや風物を、必要以上に説明的に映してたから監督的には後者を狙ってたかなって気がする。
結果的に脚本の方が「昭和」に負けたっぽいな。
「パッチギ」なんかも昭和40年代の話で、結構懐かしい風物や会話が出て来てたけど、全然説明的なシーンってなかった。
あくまで「パッチギ」はストーリー重視で、お遊び的に各シーンにチラッと風物を入れてた気がする。
その分ストーリーに集中できて感動できたんだろうな。
ま、何にしても「Always 三丁目の夕日」は、昭和30年代のノスタルジーに浸りたい人や今の世の中に不満や疑問を持って生きてる人、予定調和ほのぼの系が好きな人にはオススメの映画だと思う。
俺は1回観てもうお腹いっぱいって感じですが。
ただひとつ、軽トラの荷台に立ち乗りして風に吹かれてみたいなあとは強烈に思いましたが。
今じゃもうそんなことできないよなあ・・・。
ところで今回、新しい映画館とは言え、夜9時20分からの最終上映で観たから、お客はまばらにしか入ってなかった。
全部で20名ぐらい?
ただ、みんないい席で観ようとするから、映画館の中央に自然と席が集中する。
俺の席の2つ左横にも、中年女性が二人座ってた。
そのうち一人はミンクのコートっぽい上着を羽織った厚化粧。
こいつがペチャペチャうるさい。
見事に上映中、隣の連れのオバさんに話しかけてる。
「いやあ、かわいいわ」
「ああ、そうそう、こんなのあったわあ」
「わん、泣けちゃうじゃないの」
「昔よくやったわ〜ねえ?」
「わあ、ビックリしたあ」
なんてシーンが変わるたびに感想?を口に出すんだよなあ。
で、連れのオバハンがまた中途半端に相槌入れるからミンクババアがますます調子に乗る。
「でしょう?」
「そうよね」
「だと思ったわ〜」
自分はヒソヒソ声で言ってるつもりらしいが、その声が半径3メートルの席にいる人に筒抜けなのをどうやらご存知ないらしい。
前の列に座ってたオッチャンがそのミンクババアの方を振り返ってもお構いなしにおしゃべりは続く・・・。
いい加減、俺も席を変わりたかったが、右隣にも人が座ってたので動けず仕舞い。
う〜ん。
久しぶりに殺意が沸いた(^^;)。
はじめまして。
ジゾーさん、そりゃ座った席が悪かったのぉ。
この映画、ストーリーを重視しちゃダメですわ。
大体、役者の顔や体格自体が昭和33年には
無理がありますもん^^;
小雪はよかったけど、浮いてたもんね。
オイラはな〜んも考えずに、
ただただ懐かしくて泣けましたけどねぇ・・・。
JIZOさん、TBありがとうございます。
六ちゃん役の北堀真希、同感です。
小雪の指輪シーン、あのエピソードがやはり一番ですね。
上映中のおしゃべりおばさんには、はっきりと注意して黙らせましょう。
>銀杏秋蔵さん
コメントありがとうございます。
で、確かに役者の顔や体格には無理がありますね(^^;)。
やっぱりこれは懐かしむ映画だったのか・・・ですね。
でも他のブログや掲示板とか見てると若い人の間でもかなり評価が高いんですよね。
世代によって映画の見方が違うのかな?
>昭和生まれ人さん
コメントありがとうございます。
小雪ってテレビでも映画でも結構苦手な女優だったんですけど・・・このシーンで親近感が生まれました。
すらっとした奇麗な指でしたね。
印象的でした。
で、注意は・・・微妙かもわかりませんね。
人によるというか・・・。
周りが見えてない人に上映中に注意しても、逆上して余計に周りのお客さんに迷惑がかかる可能性がありますし。
う〜ん。
でもやっぱり注意した方がよかったかな?
身なりのいい、いい年したおばさんに。
ジゾーさん、オイラのブロブにご訪問ありがとうございます。
三丁目〜は、確かに高校生とかいましたね。
親に連れられた子供もいたし。大人にとっては
ラーメン博物館だの、男たちの大和だの、パッチギもそうだし
なんだか回帰願望みたいなのがあったりするんじゃなかろうかと。
若い世代はもの珍しさ(興味本位だろうけど)がほとんどだと思うねぇ。
共通して新鮮に映ったのは、建設途中の東京タワー?
まあやっぱり、世代で見方は違うと思いますぞ。
おばちゃんは、触らぬ神に祟りなしです^^;
オイラのおすすめブログに、ジゾーさんをアップしてよろしいですかの??
いやいや、どうやら若い世代も単なる物珍しさだけで観てたわけじゃないようです。
色々なブログや掲示板を覗くと、今の日本と比べてどーたらこーたら書いてる子が意外に多い。
それだけ今の社会にストレス、疑問、不満なんかを持ってるんだろうと想像してます。
ただ今に限らず、当然あの時代にもあの時代の苦しさがあったんだろうし・・・。
いつの時代でも、人が生きていく上で現実は厳しく過去は懐かしいものなんだろうなあと思う次第です。
で、是非是非jizo.netのアップ、お願い致しまする。
つか僕の方はすでに[捕らぬ狸の皮は捕れない!]をトップページにリンクさせていただきました(^^;)。
ふ〜む、書き込みを見てないので知りませんでしたが、そうでしたか・・・。
社会そのものの仕組みが変わったこともあるけど、例えば便利さを得る反面、
きっと反作用で何かを無くしてストレスにつながるのかもですね^^;
実は昨日、ナノテクの取材をしたんですが、その道の権威の先生が、
昔はハンダでコンデンサーなんかをいじって直したけど、今は基盤ごとポイですもん・・・。
と、最近の学生さんは道具の使い方がダメと話していました。なんか、時代なんだな〜って
思いました。いつか、ジゾーさんの映画拝見させてくださいな^^
TBありがとうございました。
僕はあの映画は、平成の今、あの時代を現代の映像技術で再現した映画というように見ました。よくもまあ、ここまで再現したなという感じです。ただし、僕はこの時代は生まれていませんから(^_^;)、知識で得た「あの時代のイメージ」ですけど。戦後日本のリアルな雰囲気を感じたいのならば、あの当時の映画ですね。黒澤や小津もいいですが、植木等の「ニッポン無責任時代」がお勧めです。「Always 三丁目の夕日」とは違う意味で感動します。その後の日本が、こーゆーラクさで行ってくれたら、どれほど良かったことかと思います。
>銀杏秋蔵さん
基盤ごとポイ、ですか。
僕は完全文系(^^;)ですが、動かなくなったボード類は交換後、コンデンサーなどの部品取り用に保管してあります。
いや、これは単に貧乏性っていうだけですけどね。
映画については近々ストリーミングサーバを再開させる予定なので、そのときにでも観てくだされ。
>真魚さん
コメントありがとうございます。
確かにCGはよくできてましたね。
舞台描写としてはほとんど違和感を感じなかった。
その点は確かにすごいなあと感心しました。
そういう意味では現在以降の時代でしか撮れない映画だったかもしれないです。
ただ、逆に言うと、「再現する」とか「懐かしむ」ことを目玉にする映画であれば、同じレベルの、もしくはそれ以上の映画(映像)はこれからもどんどんできていくでしょう。
そうなると、いつか「この作品の存在意義って何?」って問われることになるかもわかりませんね。
小雪や吉岡のエピソードが後々まで語り継がれるようなものなのか?と考えたとき、やはり僕としては「映画自体は可も無く不可も無く」って答えざるを得ないと。
・・・まあそんな感じです。
あと、真魚さんのおっしゃる当時の「ラクさ」が、いまいちピンとこないので、一度その「ニッポン無責任時代」を観てみますね。
感想はまたそのときに記事にしてみます。
半分の東京タワーを見て、ガメラ2を思い出した(笑)のですが、あちらは破壊されて折れちゃった平成時代のタワー。こちらは建設中で、未来の夢に向かってドンドン高くなるということで、エラいちがいでしたが、無理に関連付けると時代の流れの象徴のようにも感じました。早くギャオスを追っ払って、タワーを立て直さなきゃ!
映画に出てきた背景を全部実物のセットで再現するとなると、膨大な手間と人手とお金がかかるので、こういうところにCG技術を入れること自体、私は否定しません。製作費のコストダウンには欠かせない。ハリウッド映画なんて、今じゃほとんどCGの画面の中で、役者が演技しているような状態です。ただ、その中の役者まで作り物になっちゃ、いけませんけど。
私は、リアルな背景を作るのも結構だけど、これ以上はイケナイな、というようなものもなにか感じましたね。素晴らしい技術に感嘆するのも大いに結構だけど、背景は背景。主役は人間でなくっちゃ。
それはそれとして、私は昭和30年代の最後の方、映画の時代のちょっと後の生まれなのですが、小さい頃はまだあの時代の延長線上にいたと思いますから、映画の中で描かれている空気感などは、なんとなく実感できました。なんかファンタジー世界みたいに描かれていたけど、本当はお便所(トイレじゃなくて便所ね)臭くて、埃臭くて、煙草臭い時代だったのですよ。そんな匂いまでリアルに画面から伝わってきたら、現代の清潔好きな日本人は、果たして同じように感動できるかな、なんて思いました。
ちょい訂正。すみません、東京タワーが折れたのはガメラ1ででした。でも次の2の中でも、まだ折れたままの描写はありましたね。どうでもよいことですが。失礼しました。
Posted by: hiko : 2006年01月19日 16:23 コメントありがとうございます。
他の皆さんも書かれてましたけど、東京タワーってすごく象徴的に使われてましたね。
でもそういうのも含めて僕もちょっと奇麗すぎるな、とは思いました。
まさしくファンタジーの世界。
そこがこの映画の売りのひとつでもあるんでしょう。
実際はhikoさんのおっしゃる通りの時代だったわけで。
蠅がブンブン飛んでたわけです(そういえば最近蠅なんて全く見ないですね。どこ行ったんだろう?)。
ま、でもそこまでこだわると「エンターテイメントとしての映画」ではなくなりますからね。
確かに、主役である人間が単なる背景にお株を奪われてしまう映画なんて見たくないです。
「主役は人間でなくっちゃ。」って部分は激しく同意します。