タダで観ておきながらこんなことを言うのもどうかと思うが・・・しかし、いいモノはいいし悪いものは悪いと、それだけは言っておかないといけない。
まず、この映画、ホラーでありながら全く恐くない。
これはもう致命傷とかの域を超えている。
隆少年の成れの果て(?)のアップには思わず笑ったぐらいだから。
VFX(・・・って最近は言うのか)を使った数々のカットもしょぼすぎる。
TVアニメやTVヒーロー物でももうちょっとマシな画にすると思う。
一番ヒドかったのは、エリカ様と若槻が左右半分ずつのカットで電話をかけあうシーン。
思わず声を出して笑ってしまった。
あれほど説明的な「友情」を映画で観たことはない。
監督としては「友情」を一面に出したいというのは伝わるが、その伝え方があまりにも稚拙すぎる。
加えて、二人が以前から何回も衝突しながらもお互いを理解し合うのなら観客も感情移入できるが、前々から衝突していたような事実は、映画の中ではハッキリと描かれていないし、挙げ句の果てがツーインワンのその画面である。
ある意味、笑いを通り越して恐くなる(そういう意味の恐さはあった)。
すごい感性だと思う。
映画の中で起こるイベントも全てご都合主義。
寄りかかっただけの壁に大きな穴が開いて地下迷宮(?)が現れる箇所なんて、これがホントに2年間もプロットを練った上での中身なの?って疑いたくなる。
とにかく突っ込みどころ満載で、ストーリーに集中できない。
どうせならそういうのを全部逆手に取って、ギャグホラー映画にすればよかったのに、とも思う。
出演者は沢尻エリカ、若槻千夏、小栗旬、杉本彩、板尾創路、浅田美代子と、皆、話題性のある名の通った人ばかりで固めてあり、それだけで注目される作品のはずなのだが、役者のほとんどがみんな台本に縛られて死んだような演技しかしてないように思えた。
出演者のネームバリューを持ってしても第一線に浮かび上がれなかった不幸な映画・・・そんな印象しか残らない。
ただ唯一、穴に落ちかけたエリカ様の手を、若槻がグッと掴んで助けだすシーンだけはよかったかなと。
ものすごいベタベタ演出なんだけどw
ただ、まあ・・・やっぱ、何だかんだ観客としてそうは言いながらも、同時に映画を作る難しさっていうのも・・・とってもわかるんだけどね。
「友情」はプロデューサーの意向だったとか。。。
>同時に映画を作る難しさっていうのも・・・
映画を作ることの難しさは勿論ありますが、メジャー映画/大作映画を作るってことの難しさはまた別問題としてあるように思います。
オレは「中間の映画がない」ことが問題だと思います。低予算映画からいきなり大作映画にいくってかなりツライじゃないかって。。。
自主映画の「怯える」はすげぇ良かったし。
8月2日公開の新作に期待します。
Posted by: ナイナイ : 2008年07月25日 01:04 「怯える」はよかったね。
同じ監督とは思えんw
その辺りに何かあるんだろうとは思うけど。
メジャー映画の監督ってそういう色んなしがらみを上手くコントロールする能力も要求されるのかもしれない。
まあしかし、結局は世間一般に問われるのは「その映画の出来不出来」しかないのも事実。
観客ひとり一人に事情を説明しに回るなんてできないしね。
別にプロに限った話ではないけど。