一気に読んでしまった。
中身がショッキングというのもあるが、文章が読ませるものになってるというのもそのひとつの理由かも知れない。
しかし・・・こういうの読むといつもそうなんだけど・・・人生における幸せの意味ってのを考えてしまうんだよなあ。
古本屋で100円で買った文庫本。
「今夜、すべてのバーで」
何気なく去年の夏に買って、今までそのままにしていた。
他の本の下に埋まっていたところを、暮れに整理しているときにたまたま見つけ出した。
そう言えばその昔・・・希望と期待に胸を膨らませていた新入社員時代・・・に同じものを読んだ記憶がある。
当時は単に中島らもの吉川英治文学新人賞受賞作ということだけで読んでみたのだが、「アル中の話」というのはどうもピンとこなかった。
まあ当たり前ではある。
華やかな夢の中で生きる二十代前半の若者に、アル中の心の機微を理解しろという方に無理があった。
しかしあれから十数年・・・。
多少は人生の酸い甘いもわかるオッサンになった。
この本を書いた頃の「らも氏」と同年代になった。
今読めば、また違った感慨がもたらされるかもしれない。
引っ越しを繰り返すうちに、いつの間にか書棚から消えていた本。
それが今再び自分の手の中にある。
怖いようなうれしいような懐かしいような、ちょっと不思議な気持ちを覚えながら、しかし決して迷うことなく、僕は上着のポケットにその本をねじ込むと、そのまま寒風の吹く街へと歩き出した。
ウワ〜ン!
あんまりだよ〜!
腹抱えて笑える本、もう読めなくなるのかよ〜!
あ〜ゆ〜オッサンが生きてくれてることが僕のココロの支えだったのに〜!
これからもっとつまらん世の中になるじゃんよ〜!
ウワ〜ン!
いやだよ〜!
ウソだろ!
つーかこれもネタだろ?
大麻で捕まったときみたいに後で本出すんだろ?
そうだろ?
誰かそうだと言ってくれ〜!
ウワ〜ン!
もう今夜は弔い酒だよ!
チキショ〜!
最後まで好き勝手に生きやがって〜!
「も、もっとこうボワーッと・・・」
絶頂期の作品はホントすごかった。
紛れもない天才・・・かつカッコ良すぎるダメ人間だったよ、アンタは!